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■犬の甘噛み・噛み癖■

子犬の甘噛みには【瞬時に鋭い音で「イケナイ/NO!」を
歯の痒みには【複数のおもちゃを
成犬の噛み癖には【+αのケアを

■子犬の甘噛みの動機

・好奇心/遊びたい

・本能/狩猟欲の開花

・歯の生え替わり

・退屈/有り余るエネルギー/足首に執着

・不安/寂しい

■甘噛みされたら…

瞬時に「イケナイ!」と正しましょう。最も効果的な叱るタイミングは0.2秒〜0.5秒以内と言われています。とにかく、瞬時に言うようにしましょう。ワンちゃんはその瞬間に叱られた場合のみ学習します。ガブガブ…「イケナイ/NO!」では遅すぎます。 ​

 

「イケナイ!」と叱った後は、子犬との楽しい時間は一旦中断です。すっと立ち上がり、【ノールック・ノータッチ・ノートーク】を15分〜20分貫きます。

■子犬の時期にこそ重要な【イケナイ】

子犬の時期にこそ、【イケナイ(=今しているそれをやめなさい!)】をしっかり学習させることが重要です。大きな声で「痛い!」でも有効ですが、「イケナイ/NO!」で統一した方が、ワンちゃんも学習し易いです。

■好奇心/遊びによる甘噛みの場合

子犬が、遊びの中で自分の立ち位置や他の犬や人への振る舞い方を学べる大切な時です。これは子犬だけでなく、学習させる側である飼い主にとっても非常に重要な瞬間です。甘噛みされたら即座に「イケナイ/NO」を言い、良いこと、悪いことをしっかり学習させましょう。

■本能/狩猟欲の開花

甘噛みされた手や足、服の裾などはヒラヒラと動かしてはいけません。この時期は追いかけたい、捕まえたいという犬の本能(狩猟欲)が開花しはじめている時期です。余計にアタックしたいという気持ちを駆り立てることになります。「イケナイ/NO!」と言ったあとは、すっと立ち上がり【ノールック・ノータッチ・ノートーク】を15分〜20分貫きます。

<資料:YouTube>

母犬は甘噛みしてきた子犬を実にあっさり置いていきます。

■歯の生え替わりによる甘噛み

<歯の生え替わり時期>

・乳歯(28本)が生えそろう時期▶生後2ヶ月頃

・永久歯に生え替わり始める時期▶生後4ヶ月〜5ヶ月頃

・永久歯(42本)が生えそろう時期▶生後8〜10ヶ月頃

子犬は、歯のむず痒さを抑えるために【噛みたい!】という衝動にかられます。しかしこれは代替おもちゃ【犬用骨ガムや革ガム、            】などを与えることで解決されます。

 

ですが、工夫も必要です。古いおもちゃや同じおもちゃを与えているとワンちゃんも飽きます。おもちゃに飽きると噛む対象が、人の手足、服の裾、家具や家電などに変わってしまいます。適度な硬さがあるおもちゃを複数用意しましょう。

​■運動不足による足首の甘噛み

足首を執拗に追いかけて噛む傾向が特に高いのは牧羊犬です。活動エネルギーの高い牧羊犬や犬種は、エネルギーを発散出来る遊びが全く足りていないと足首に固執する傾向があります。運動量の見直しが必要です。

■不安/寂しさによる甘噛み

ひとりでの時間が長すぎる、もしくは早すぎる離乳が考えられます。この場合、甘噛みだけでなく【いつも鳴いてばかりいる、不適切な排泄、毛布や布、脇腹などを必要以上に吸い続ける】なども見受けられる場合があります。この場合も運動量の見直し、おもちゃを使って遊んだり、ふれあいの時間を増やしましょう。

■退屈/有り余るエネルギーによる甘噛み

ストレスが原因です。ハウスやケージ、サークルに連続5〜6時間以上入れていませんか?この場合、どんなに叱ったとしても、ストレスが解消されないかぎり甘噛みがおさまることはありません。運動量の見直し、おもちゃを使って遊んだり、一緒にワンプロレスをしてあげたり、遊ぶ時間を増やしましょう。

■成犬の噛み癖の多くが子犬の頃の延長上にある

子犬の頃にしっかりと学習させていれば、成犬時でも“噛み癖”は起こらないはずです。子犬の頃の甘噛みをいかにイケナイことかを教えれるかが重要です。

けれど、しっかり学習させていても噛み癖が出る場合もあります。その場合考えられる原因は、体の不調や病気による噛み癖、恐怖・防衛心・トラウマからくる噛み癖、重度のストレス、分離不安、執着心の強い噛み癖などがありますが、しかし、この場合、ただ「イケナイ!」と叱って直せるものではありません。生活環境の見直しや、運動やメンタル面のケアなど別の要素が必要になってきます。

<資料:YouTube>

子犬の両親は、遊びの中で甘噛みがどういうものなのか、子供に同じ甘噛みを行なうことで教えています。

母親代わりとなる飼い主は、子犬の溢れんばかりのエネルギーに負けず、しっかり学習させてあげなければなりません。

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