身体のケア
ブラッシング
■ドーベルマンはスムースコートです。
光沢があり、非常に滑らかなコートなので、普段のお手入れは散歩後に蒸しタオルなどで拭いてあげる程度で十分ですが、抜け毛の量は非常に多いです。定期的に短毛種専用ブラシでブラッシングしましょう。
■毎日のブラッシングは被毛を整えるためだけのものではなく、健康チェックも兼ねています。皮膚に異常がないか、脱毛がないか、ノミ・ダニがいないか、脚にタコができていないか、肘の後ろ辺りに水ぶくれができていないかをチェックを行ないましょう。
■脚にタコや肘の後ろの水ぶくれは、硬い床の上などに長時間同じ姿勢でいた場合のスレや摩擦によってなりやすいと言われています。ハウス内に厚めにクッションを敷いたりして環境改善を行ないましょう。肘の後ろの水ぶくれは、肥大化する可能性があります。早々に獣医の診察を受けましょう。▶肘の後ろの水ぶくれ(ハイグローマ)について
耳の掃除
■断耳手術後、固定をまだ終えていないドーベルマンの耳は垢が非常に溜まりやすくなっています。
固定セットを付け替えるときに洗浄液で湿らせたコットンなどで必ず垢を取り除いてから新しいセットに取り替えましょう。
蒸れていたり、過度に痒がっていたりする場合は、固定セットを一旦外して耳の状態を確認しながら再度セットを行ないましょう。
■立ち耳が完成したドーベルマンであれば、毎日の耳の掃除は比較的楽に行なえます。シャンプー後にタオルやコットンなどで耳の中もしっかり拭いてあげましょう。汚れが気になるときには洗浄液などで垢を取り除いてあげましょう。
■たれ耳のドーベルマンの場合、垢がたまりやすい傾向があります。
日々のチェックをかかさず行ない、垢が溜まっているようなら洗浄液で取り除いてあげましょう。
■臭いがあり、赤茶色でベタベタした耳垢の場合、外耳炎の可能性が高いです。獣医さんに診てもらいましょう。
爪の手入れ
■室内犬の多くが爪切りを必要とします。
■歩くとき床に爪の当たる音がするようであれば爪切りのタイミングです。
ドーベルマンの爪切りを行なう際、リードを付け、柱などに短めにくくりつけて爪を切っていきましょう。
爪には血管が通っています。出血した場合に備え、必ず を用意しておきましょう。
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犬の手をとってつめを出します。
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手全体で握る要領でつめ切りを持ちます。
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犬が痛がらないように、少しづつカットします。
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出血した場合、その部分に止血パウダーを刷り込みます。
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つめヤスリがあれば、切り口のカドを磨きます
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最後に全ての爪を出血していないか確認をします。
■ドーベルマンの爪は硬く、慣れないうちは想像以上に大変です。安価な爪切りだと爪が裂けることもあります。
などの、大型犬専用の爪切りを用意しましょう。
目の周りの手入れ
■目ヤニや涙で目の周りが汚れている場合はすぐに拭きとって上げましょう。
そのままにしておくと目の周りの被毛が変色し涙やけをおこします。
■白っぽい目ヤニがよく出る場合、動物性たんぱく質が不足している可能性があります。良質なタンパク質を補ってあげましょう。
■目ヤニが黄色っぽかったり、膿状にねっとりとしている場合、目の病気の可能性があります。獣医に診てもらいましょう。
肛門の手入れ
■犬の肛門には肛門嚢(Anal sac)という分泌腺があります。
おしりをしきりに舐めたり気にしているようであれば分泌物が溜まっている可能性があります。
シャンプー時に絞って上げましょう。
■肛門嚢(Anal sac)は、時計の針の4時と8時の位置にあります。尾を持ち上げ、肛門嚢に溜まった分泌物を、親指と人差し指で下からすくい上げるように絞ると茶色がかった悪臭の流体が出てきます。
■これは適度な圧力を要し非常に慣れが必要な作業です。力と押し上げる角度を繰り返し調整しましょう。
■どうしても自分でできない場合は獣医さんにお願いするのが懸命です。
■普段から適度な繊維質を摂らせ適度にかたく健康的な排便をするドーベルマンであれば、排泄と同時にこの液が出るのでそれほど溜まる心配はありません。